金子渚さん

自分時間がもたらす
メンタルケア

「自分の時間がもてる早朝は、わたしの大切なリラックスタイム」と
話すのは、
ファッショニスタ御用達
ネイルサロン「DISCO」のオーナーである金子渚さん。
2児の母でもある金子さんは、
慌ただしい日々をどのようにして
乗り切っているのでしょうか。
健やかな心を保つセルフケアに加え、
第一線で
活躍するご自身のアートの源についても伺いました。

20代の頃は夜遅くまで働き、疲れ果てて翌日は朝食も摂らずに出勤するという超夜型生活。食生活の乱れからか酷いアレルギーを発症し、入院したこともありました。ただ子どもが産まれた今は、朝型の生活にシフト。大好きな野菜やフルーツを使って朝食をつくる心の余裕があるからこそ、メンタルのバランスが整っていると感じます。精神的な余裕は、仕事のパフォーマンスにも影響してきますよね。朝の慌ただしさを引きずったままお客さんと向き合っても、良いネイルアートは浮かんできません。家族揃って朝食を食べ、自分の身なりを整えてから出勤するといったゆとりある時間が、全てに良い影響をもたらすと考えています。

わたしがセルフケアで大切にしていることは主にメンタルの部分ですが、ネイリストということもありネイルケアももちろん欠かせません。ネイルハンド用の「SPARITUAL」の保湿オイルを4年ほど愛用していますが、香りが良いためお客様にもサロンでおすすめして好評です。食事にしてもボディケアにしても、毎日続けることでようやく1年後に結果が出るもの。ただ、あれもこれもと頑張ると疲れてしまうため、食事ならフルーツを切るだけ、ネイルケアなら指1本だけなど、ちょっとしたことを続けることがわたしには合っているのだと思います。

施術中はどうしても前傾姿勢になってしまうため、日々良くない体勢で仕事をしていることはネイリスト共通の悩みです。また細かい作業に集中するため、息を止め、歯を食いしばることもしばしば...。仕事中は呼吸が浅くなりがちなため、ベッドサイドでアロマを焚くことで、就寝前だけでも深い呼吸ができるようにしています。

子どもたちを寝かしつけた後は、ネイルアートのデザインに集中できるわたしの貴重な時間。デザインを考えるためには、日常生活から離れてひとりになる空間が必要ですが、家族がいるため時間は限られています。ただ時間的な余裕がないからこそ、短いながらも時間の密度が濃く充実しているように感じます。リアルな日常生活とネイルアートという非日常的な世界を日々行き来している、そんな感覚です。

一日の中で少しでもひとりの時間を持つことで、自分らしい表現や挑戦ができるので、新しいアートが生み出せるのかも知れませんね。